キャラJOB体験者インタビュー
親子で出演できたのは、人生の思い出の1ページですね。最近でもアイスのCMが決まって、親子で出演しました。
(六笠美津子さん、遥惺くん)
―――エキストラ経験はどれくらいですか?
キャラJOBが初めてのエキストラで7年くらいです。
―――長いですね!エキストラを始めたきっかけは?
息子(遥惺さん)が生まれたことがきっかけです。高齢出産で産後体調を崩したりとかいろんなことがあって、社会復帰をするために、子供と一緒に何かできないかと思って、生まれて10か月の時に一緒に登録に来ました。
―――生後10か月でエキストラ登録!ちなみにキャラJOBは何で知りましたか?
ネットで「エキストラ」で検索して知りました。「0歳から」出来ると書いてあったのが衝撃的で、それが決め手になりました。
―――エキストラをやるにあたって不安はなかったですか?
ありました。毎回毎回現場が違うので、どんなところか想像が付かないので。でもそのドキドキ感とか、むしろ楽しみな感じで。その現場に行って、いろんな情報を聞いたりとか、面白いエピソードを聞いたりとか、撮影は待たされることもありますけど、それも含めて、すべて新鮮で、お陰様で長く続いています。
―――楽しんでらっしゃいますね。
楽しんでます(笑) その中でも、親子で出演できたのは、人生の思い出の1ページですね。最近でもアイスのCMが決まって、親子で出演しました。本当に家族の良い思い出です。
―――エキストラの楽しい部分って何でしょうか。
以前、池袋のサンシャイン60のWEB映像で、芸人のサンシャイン池崎さんと一緒に、同じ衣装を着て出演したことがありました。芸能人の方のオーラを身近に感じましたし、スタッフ・出演者とみんなで一緒に一つのものを作るという、達成感を感じました。それが気持ちいいですし楽しいですね。
―――日常とは違う空間を感じるということですか?
日常とは違いますね、それを感じることがとても勉強になります。
―――勉強とは、例えばどんなことでしょう?
現場の雰囲気なども含めて、普段目にすることがない光景を見ることや、スタッフの方たちの親切さや動き、はとても勉強になります。また、長い待ち時間があっても、普段会うことがない人ととのお話や、先輩エキストラさんとの会話なんかも勉強になるので苦ではないですね。
―――エキストラさん同士の交流というのは普段からあるのですか?
違う現場で顔を合わせたときに、覚えてくださってる方がいて、声をかけていただいたり、そういうことがあると現場に溶け込みやすくなったりして楽しめますね。中には現場で仲良くなって一緒に食事に行ったり、旅行に行ったりする方もいらっしゃるという話も聞きます。
―――エキストラに登録した方の中には、最初の現場に行くのが不安な方もいらっしゃると思います。六笠さんはそういった方にアドバイスはございますか?
私も最初は不安だったんですけど、現場に行って、「スタート」の声がかかって、その時は緊張はするのですが、その緊張が新鮮でした。現場の方は優しい方がたくさんいらっしゃって、私は「何かあったら仰ってください」という声をかけていただいて、楽になりました。気になったことがあったら、言っていいんだと思えばリラックスして撮影に臨むことが出来ましたね。緊張や不安は多少はありますけど、人間の本来もつ良い緊張だなと思いました。その緊張や不安から、後の達成感も格別なものになると思います。スタッフの方に「良いものが撮れました!」と言っていただけるととっても嬉しくなって帰れます。感謝をされるという経験を重ねていくと現場に行くのが楽しくなると思います。
―――映画やドラマやCMなど色んな現場があると思うのですが、最初はどんな現場に行くのが良いと思いますか?
「近場」ですね(笑) 最初から遠くの現場に行くとなると、撮影で遅くなって帰ってこれなくなるんじゃないかという心配も出るかもしれません。自分の家の周辺の現場から行ってみると安心できて精神的にも負担がないんじゃないかと思います。色んな心配事が増えると行きたくなくなっちゃう可能性も出てきますからね。私もそうしてきました。
―――六笠さんが今まで行った現場で印象に残ってる案件があれば教えてください。
先程のサンシャイン池崎さんと共演したWEB映像の現場ですね。池崎さんとおそろいの衣装を着て踊ったりしました。30人くらいエキストラの方がいて、みんなおそろいの衣装で、叫んだりしてました。あとは、サスペンスドラマの現場で、初めて血糊を見ました。ビックリしたけど貴重な体験でした。もう一つは、30~40歳代の募集で現場に行ったら、衣装が高校生の制服で、ドラマの1シーンで卒業アルバムに1人3役くらいで出演しました。すごく面白かったです。
―――現場のスタッフの方たちというのはどんな印象ですか?
皆さんすごく優しくて、ある現場ではケーキや紅茶を出してくれる現場もありましたね、
―――映画・ドラマ・CM・WEBなどのジャンルの中では、どういった案件が面白いですか?
映画ですね。CMはすごく身近に感じますし、テレビで流れてるのを家族で見ることもできるのですが、映画っていうのは後々まで残るじゃないですか、これは人生観が変わりました。
―――どう人生観が変わりましたか?
映画の楽しみ方が変わりました。エキストラをやってないときは物語の主人公しか見てなかったのですが、背景にしか見えなかった人たちに目が向くようになりました。エキストラであっても作品にとっては意味があるし、自分が関わってない作品でも気にして見るようになりましたね。あとはカメラの撮り方や、作品を作るスタッフの努力も画面に現れてることを感じ取れるようになりました。映像の見方が変わったというか、広がりましたね。そういった意味では本当に感謝してます。